まずは資金計画から行います。
土地、家、庭、それぞれに一体どれくらい予算を充てることが出来るのか?を、しっかり決めてから家づくりを進めていけば、大幅に予算オーバーすることがなくなります。
弊社では、全てのお客様に資金計画をしっかり立ててから家づくりを行なっていただいています。
とはいえ予算を先に決めてしまった場合、予算オーバーしてしまう不安からは確実に解放されるものの、土地に十分な予算を回すことが出来ず、なかなか思うような土地に巡り会えなかったり、また、家に充分な予算を回すことが出来ず、思っているよりも家をコンパクトにせざるを得なくなったりというように、予算と戦いながら家づくりを進めていただく可能性が高くなってしまいます。
ある施主様を例に挙げますと、資金計画で、土地、家、庭、それぞれの予算を決めた上で土地探しを行なっていただいてはいたものの、家の予算をより優先させた結果、土地の予算が少なくなってしまったため、なかなか思うような土地に巡り会えず、土地探しに非常に苦労されていました。
予算通りの土地を見に行けば、『んーーー・・・・』という感じの土地ばかりだし、良さそうな土地を見つけたかと思えば、決めた予算を大きく上回っていたり・・・
しかしながら、住む地域が決まっている場合、現在ある情報の中でどこかに決めなければ、家づくりが先送りされていくばかりになってしまいます。そうなれば、ローン返済が終わる歳が、どんどん先延ばしになっていくか、あるいは返済年数がどんどん短くなってしまい、結果、毎月の返済負担を上げるか?それが無理なら予算をさらに下げるか?のいずれかの選択をせざるを得なくなってしまいます。
いずれにせよ、あまり好ましくない結果ばかりですよね?
ですから、施主様は家の予算を削るようにすることで、土地の予算をその分アップさせ、気に入った土地をご購入されるという決断をされたのでした。
もちろんその結果、土地の予算が超えてしまった分だけ、家の予算は当初の予定より減ってしまったわけなので、その分なにかしら削るようにしなければいけません。
とはいえ、耐震性に優れた家にしたいし・・夏暖かくて冬涼しい家にしたいし・・収納も充分に欲しいし・・広くて開放的なリビングダイニングキッチンにしたいし・・家事動線がいい家にしたいし・・明るくて風通しのいい家にしたいし・・人目が気にならない、居心地の良い家にしたいし・・
たとえ予算が厳しくなったとしても、一生暮らす家を建てるわけなので、やはりこれら全てを実現した住まいにしたい・・と思うのが普通の気持ちですよね?
ということで、予算を圧縮しながらも、機能性とデザイン性の両方に優れた住まいをできるだけ少ない予算で実現する方法について、今後お伝えしていきたいと思います。