

収納について考えてみよう!
≪収納が1階にない⁉≫
“家づくりは可能な限り予算を抑えながらすべきだ”
と考える方が多いと思うですが、
かといって、その予算圧縮を家だけで行なおうとすると、
結果的に、住みづらい家を作ってしまう可能性が高くなってしまいます。
というのも、
あなたが必要だなと思っている部屋やそれぞれの部屋の広さを
予算を圧縮しつつも忠実に実現しようとすると、
必然的に、1階にリビングと水回りがきて、
2階にそれぞれの個室と余ったスペースに収納を作ってしまうからです。
そして、その結果、
本当に収納が必要である1階に収納がほとんどなく、
(全くない家すらありますからね・・・)
今も、これからも、そして老後もずっと生活の中心となる
リビング・ダイニング・キッチンの全てが
いつも散らかっているゴチャゴチャした家になってしまいます。
この点を考えただけでも、
すでに住みにくそうな家だと思いませんか?
≪はたして使いやすい収納なのか⁉≫
また、階段下収納のようなタタミ半畳程度の収納を
数多く作っている家もあり、
そういった家は一見無駄なくスペースを有効利用し、
収納づくりを工夫しているように感じます。
しかしながら、こういった収納は、
使い勝手の面でも、またコストパフォーマンスの面でも、
意外にも難がある収納だったりするんですよね・・・
●手前半分が無駄なスペースになる
半畳収納は奥行きが非常に深いのですが、
実は、収納に入れるもののほとんどが
この半分の奥行きがあれば十分収まるものばかりです。
となると、その収納はおよそ半分程度しか
有効に使うスペースがないということになります。
●奥に置いたものが分からなくなる
かといって、収納スペースを無駄なく有効に使うために、
どんどん奥にモノを詰め込んでいってしまうと、
そもそもそこに何を片付けたかが分からなくなってしまいます。
そして、知らず知らずの間に忘れ去られていくことになります。
その結果、あるにもかかわらず、
同じモノを再び買ってしまうという無駄な出費を招いてしまいます。
小刻みに収納を作ると、
どこに何を置いたのかを忘れやすい原因になりますし、
収納ごとにドアをつけていけば、
その分どんどんコストがかさんでいくことになってしまいます。
(ドアの種類にもよりますが、1枚につき平均約3万円ものコストがかかります)
また、収納にドアをつけてしまうと、
心理的に適当にモノを詰め込んでしまいやすくなるので、
収納の中がグッチャグチャになり、
それこそモノがなくなったり、見つけにくくなり、
無駄な出費の原因にもなりやすくなってしまいます。
ですから、このような半畳収納を作る時には、
使い方まで考えた上で、工夫して作る必要がありますし、
それを考えることが出来ないなら、
そもそも、もっと使い勝手がいい収納を
必要な場所に作るようにすべきなんですよね。
≪いつも居る近くに、使いやすい収納をつくること≫
つまり、リビングダイニングキッチンの付近に、
大型収納を作ることが、
最も収納を有効利用出来る方法ではないでしょうか?
そして、可能な限り同じ場所で全てを収納出来れば、
片付けも管理もしやすくなるのではないでしょうか?
日用品はともかくとして、子どもたちのおもちゃ、絵本、学習道具、書類、衣類にせよ、
また自分たちがいつも着る衣類にせよ、